ウォールグリーンを屋外で使用する魅力と特徴
近年、商業施設やオフィスビルを中心に、屋外にウォールグリーンを設置するケースが増えています。ウォールグリーンとは、壁面にフェイクグリーンを使用して緑化を施す手法で、視覚的な美しさだけでなく、企業のブランドイメージ向上や環境への配慮といった側面でも注目されています。
しかし、屋外でフェイクグリーンを使用する場合、「耐久性は問題ないのか」「長期間のメンテナンスはどの程度必要なのか」などの疑問を持つ方も多いでしょう。特に紫外線や風雨の影響を受けるため、適切な素材や設置方法を選ばなければ、美観を保つのが難しくなります。
今回の記事では、屋外で使用するウォールグリーンの特徴や耐久性について詳しく解説します。さらに、商業施設での導入事例として、オフィスビルのエントランスやショールームの屋外入り口での活用例を紹介し、実際の使用感やメリットを明らかにします。屋外用ウォールグリーンの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
【今回の記事のポイント】
✔️ウォールグリーンの屋外使用についてわかる
✔️商業施設やオフィスビルでの導入事例を紹介
✔️天然グリーンとの比較を詳しく説明
初稿:2025/1/22
《目次》
・ウォールグリーンの屋外用とは?
・ウォールグリーンの劣化対策について
・ウォールグリーンの屋外導入事例
・ウォールグリーンのメンテナンス
・ウォールグリーンの屋外おすすめ場所
ウォールグリーンの屋外用とは?
ウォールグリーンとは、壁面にフェイクグリーンを設置することで、建物や空間を緑で彩る装飾方法の一つです。生の植物を使用する壁面緑化とは異なり、水やりや剪定の手間が不要で、長期間にわたり美しい外観を維持できるのが特徴です。
特に屋外用のウォールグリーンは、紫外線や雨風に耐えられるように設計されており、商業施設やオフィスビルのエントランス、ショールームの外壁、公共施設などで多く採用されています。
これまで、屋外での壁面緑化といえば、天然の植物を使うのが一般的でした。しかし、維持管理のコストや手間の問題、植物が枯れてしまうリスクなどがあり、必ずしも最適な選択肢とは言えません。一方、屋外用のウォールグリーンは、これらの課題を解決しながら、自然の緑と同様の癒やしやデザイン性を提供できる点で、近年注目を集めています。
屋外用フェイクグリーンと検索すると、ベランダや庭のフェンスに取り付けるフェイクのリーフやカーテンを思い浮かべる方も多いかと思います。材質はプラスチックで、価格も比較的安価で手に入りやすいです。観葉植物のアイビーやポトスといった種類を結束バンドなどで手軽にDIYで取り付けが可能です。このような商品は、屋内の目隠しとして利用されます。サイズも短いものから長いものまで選べて、ベランダやフェンスに合わせて購入できます。
その点、Greenmodeの屋外用フェイクグリーンは異なる複数の種類の植物をミックスし、よりリアルでおしゃれな雰囲気を楽しむことができます。周囲からの視線が気になるという場所や、エクステリアのデザイン性を高めたいとお考えの際には、ぜひ屋外用のウォールグリーンをご検討ください。
ウォールグリーンの劣化対策について
屋外に設置するウォールグリーンは、紫外線や風雨による劣化を防ぐためにUV加工が施された外用のフェイクグリーンを使用することが必須です。日差しの強い場所では、一般的なフェイクグリーンをそのまま使用すると、短期間で色あせや劣化が進み、景観が損なわれてしまいます。そのため、耐久性を高めた屋外専用のウォールグリーンを選択することが重要です。
UV加工とは?
UV加工とは、フェイクグリーン(人工グリーン)の樹脂素材に紫外線による劣化を抑える処理を施し、色あせや素材の劣化を軽減する技術のことです。特に、屋外で長期間設置する場合、この加工が施されていないと、数ヶ月~1年ほどで変色や破損が起こることがあります。
UV加工による主な効果
- 紫外線による色あせを抑え、長期間美観を維持できる
- 葉の劣化を防ぎ、折れや破損を起こしにくくする
- 雨や積雪などの影響を軽減し、耐久性を向上させる
屋外ウォールグリーンに使用されるUV加工済みの素材
- 耐候性のある樹脂素材(ポリエチレン・ポリプロピレン)
屋外用ウォールグリーンには、水に強く、紫外線によるダメージを受けにくいポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)を使用したフェイクグリーンが多く採用されています。これらの素材は、雨風や湿気にも強く、変形しにくいのが特徴です。 - 特殊コーティングによる耐紫外線処理
一部の製品には、紫外線を吸収・反射する特殊なコーティングが施されており、より高い耐候性を持っています。これにより、直射日光を長時間浴びても変色しにくくなっています。 - 防水・耐久性を高めた強化フレーム
フェイクグリーンの葉だけでなく、支えるフレーム部分にも耐久性の高い素材が使用されています。例えば、防錆加工を施したアルミやステンレス製の金属フレームを採用することで、長期間にわたり安定した状態を維持できます。
UV加工が施されたウォールグリーンのメンテナンスと交換時期
UV加工が施されたウォールグリーンであっても、屋外環境の影響を完全に防ぐことはできません。特に、紫外線、風雨、積雪、埃などの影響により、時間とともに変色や劣化が進行します。そのため、以下のような対応が推奨されます。
- 定期的にホコリや汚れを落とし、劣化を遅らせる
- 数年ごとにパネルごと交換し、美観を維持する
- 設置環境に応じて、適切なメンテナンススケジュールを設定する
UV加工済みウォールグリーンの選び方
- 「UV加工済み」と明記された製品を選ぶ
- ポリエチレンやポリプロピレンなどの耐久性のある素材を採用しているか確認する
- メーカーが耐候性試験を実施しているかをチェックする
屋外ウォールグリーンは、UV加工によって耐久性が向上するものの、経年劣化は避けられません。そのため、定期的なメンテナンスとパネル交換を前提に導入することが、美観を長く維持するポイントとなります。
ウォールグリーンの屋外導入事例を紹介
屋外ウォールグリーンは、単なる装飾としてだけでなく、ブランディングや環境配慮の観点からも活用されています。特に、商業施設やオフィスビルでは、企業のイメージ向上やお客様や訪問者の印象づくりの一環として導入されるケースが増えています。壁掛けタイプで専用のレールに引っ掛けるように取り付けるので設置も簡単に行えます。
オフィスビルのエントランスでの導入事例
企業イメージ向上の一環として、訪問者に対して清潔感や落ち着きを与えられる空間を演出するため、オフィスビルのエントランスにウォールグリーンを設置しました。
このウォールグリーンは、企業のブランディングにおいても重要な役割を果たしました。エントランスに自然なグリーンを配置することで、来訪者に好印象を与え、会社全体のイメージを洗練されたものにする効果が期待されます。さらに、従業員にとってもリラックスできる環境が生まれ、オフィスの雰囲気が向上しました。
天然の植物を使用する場合、水やりや剪定などの維持管理が必要ですが、フェイクグリーンを採用することで、その手間を省くことができました。結果として、メンテナンス不要でありながら、常に美しい景観を保つことができるというメリットが得られました。
ショールーム屋外入り口での導入事例
ショールームの外観デザインの一環としてウォールグリーンを導入しました。特に、ショールームのサインと一体化させることで、ブランドの統一感を持たせ、来訪者に対して洗練された印象を与える狙いがありました。
屋外のサイン部分に取り入れるにあたり、これらの製品は、紫外線や雨風によるダメージを受けにくく、長期間にわたり色あせることなく美観を維持できる特徴を持っています。
事前にショールームで現物を確認し、設置後のイメージを明確にすることで、施主との認識のズレを防ぎました。最終的な仕上がりもイメージ通りとなり、質の高いウォールグリーンが空間全体のデザインを引き立てる結果となりました。
屋外ウォールグリーンは、オフィスビルやショールームなどの商業施設で多く採用され、企業のブランドイメージ向上に貢献しています。耐久性のある素材を使用し、適切な設置方法を選べば、長期間にわたって美観を維持できるため、天然グリーンに代わる有効な選択肢となります。Greenmodeで取り扱っている商品は、品質、機能、そして安全にも配慮した商品を提供しています。ぜひ、この機会にGreenmodeのフェイクグリーン商品をご覧になってみてください。
ウォールグリーンのメンテナンス
屋外ウォールグリーンは天然の植物とは異なり、水やりや剪定の必要がないため、基本的には低メンテナンスで運用できます。しかし、長期間美しい状態を維持するためには、ホコリや汚れの除去、紫外線や風雨による劣化の確認、定期的な交換などのメンテナンスを適切に行うことが重要です。
ホコリや汚れを落とすためのメンテナンス方法
屋外に設置されたウォールグリーンは、風に運ばれたホコリや雨水の汚れが付着しやすいため、定期的にクリーニングを行うことで美観を維持できます。
定期的な清掃方法
- 柔らかいブラシやハンディモップでホコリを除去する
表面に軽く付着したホコリは、乾いた柔らかいブラシやモップを使って払い落とします。汚れが目立たない場合は、この方法だけで十分です。- 汚れをやさしく拭き取る
雨による汚れや鳥のフンなどが付着した場合は、薄めた水で布を湿らせ、優しく拭き取ります。その後、清潔な布で水分を拭き取ります。強く拭き取るとフェイクグリーンが取れてしまいますので注意が必要です。- 高圧洗浄機を使用する場合の注意点
強力な汚れが付着した場合、過度な水圧をかけるとフェイクグリーンの葉が取れてしまったり、破損することがありますので、弱めの設定で注意しながら使用することをおすすめします。
清掃の頻度は設置環境によって異なりますが、最低でも3~6ヶ月に1回は点検・クリーニングを行うのが理想的です。
定期的なチェックポイントとウォールグリーンの交換時期の目安
屋外用ウォールグリーンは、耐候性の高い素材を使用しているものの、紫外線・風雨・積雪・ほこりの影響により、時間とともに劣化が進行します。特に以下のポイントを定期的にチェックし、必要に応じて交換や補修を行うことで、長期間にわたり美しい状態を維持できます。
チェックすべきポイント
- 色あせや変色の確認
UV加工が施されているウォールグリーンでも、長年直射日光にさらされると、徐々に色あせが発生することがあります。色のムラや変色が目立ってきた場合は、交換を検討しましょう。 - 葉の破損や抜け落ちの確認
風の強い地域では、フェイクグリーンの葉が取れたり、折れたりすることがあります。破損部分が目立つ場合は、新しいパネルと交換することで美観を回復できます。 - フレームや固定金具のサビや緩みのチェック
雨や湿気の影響を受けるため、フレームや固定金具のサビや劣化には注意が必要です。特に、ビスやボルトが緩んでいないかを定期的に確認し、必要に応じて締め直すことで、安全性を維持できます。
交換の目安
- 3年~5年ごとにパネルごとの交換を推奨
- 変色や劣化が顕著な場合は早めに交換
- フレームや金具が劣化した場合は部分的に補修
屋外ウォールグリーンは天然の植物と異なり、比較的メンテナンスが簡単ですが、定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、より長期間にわたり美しい状態を保つことができます。
ウォールグリーンの屋外おすすめ場所
屋外ウォールグリーンは、商業施設やオフィスビルのエントランス、ショールームの外観装飾、公共施設の壁面緑化など、さまざまな場所で活用されています。天然の植物と異なり、水やりや剪定といったメンテナンスが不要で、年間を通じて美しい景観を維持できることが大きなメリットです。フェイクグリーンは、デザイン性と機能性を兼ね備えた空間演出ツールとして非常に有効です。
屋外ウォールグリーンを選ぶ際は、耐候性・設置環境・デザインのバランスを考慮し、自社のニーズに合った製品を選定することが重要です。適切なメンテナンスを行いながら活用すれば、長期間にわたり魅力的な外観を維持し、訪れる人々に心地よい空間を提供できます。
フェイクグリーン商品はミニサイズから大型商品まで、幅広いバリエーションがそろっているだけでなく、組み合わせや配置も自由にデザインしやすいです。そして何よりも、手間がかからないという大きなメリットから、大型複合施設やモデルルームなどの内装にも人気があり、業者様からのお問い合わせも多くいただいております。
注文や配送、出荷、送料などサービスの詳細につきましては、購入ガイドを参考にしていただき、ご不明点やご相談があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。担当スタッフが丁寧に対応いたします。
大型案件やオフィス、店舗やショップ向けにおすすめのセットもご用意しております。ディスプレイのイメージなどがあれば、在庫を確認し、タイプ・カテゴリ別でのご提案も可能です。
監修者からのメッセージ
監修者:河端 孝幸(インテリア、住宅、建築業界25年以上従事)
販売実績80,000台以上、業者様販売実績2,800社以上
インテリア、住宅、建築業界での経験とノウハウを生かし、設計施工業者様、クライアント様が満足するフェイクグリーンの装飾品を企画・販売しております。フェイクグリーンは手軽に取り入れられることや手間や管理がかからないことが魅力です。インテリアアイテムとして空間演出をお考えの方はぜひ、フェイクグリーンをお試しください。